Web3とPC誕生には共通点があります。IT産業の歴史は標準と独占を繰り返す。

2022年の現在、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、アップル、フェースブックは昔のIBMの以上の強大な力を持つようになりました。個人のデータもそれぞれの企業が膨大な量を収集しています。Web3はそこから、自分のデータは自分で所有してコントロールできる仕組みを拡げていこうとしています。まだまだおもちゃのようにみえることもあります。それも含めて、1981年のIBM-PCが発売されたばかりを思い出させるのです。世の中が大きく変わっていくきっかけとなる現象なのは間違いないと私は確信しています。

web3やブロックチェーンという概念はコンピューターの歴史を50年もさかのぼって思い出させてくれる共通点があります。
PCは1970年代からできたばかりのCPUを利用して実験的に制作販売され始めました。
1981年にIBMがIBM-PCを発売します。このPCが画期的だったのは各部品もOSも業界の標準となっていく、IBM以外の製品を集めて組み立てられた構造だったことです。
この時点ではCPUに選ばれたインテルも、OSに選ばれたマイクロソフトも小さくて不安定な会社でした。

IBMは大型コンピューターで独占的な立場を気付きあげて巨大な利益を上げる会社でした。当時のインテルやマイクロソフトとは売上が何桁も違ったことでしょう。

1989年にマイクロソフトに入社した私自身もマイクロソフトがIBMを超える会社になるとは当時全く予想できませんでした。NECや富士通を超える会社になることすら予想できない状況でした。

IBMがほぼ独占していたコンピューター産業すら、それぞれの部品を標準化して劇的に安くしたPCを発売した時から流れが変わってきたのです。

CPUの会社、OSの会社、ビデオボートの会社、それらの会社の部品を集めてIBMPC互換機を作る会社。 多くの人が自分専用のコンピューターを持つことに憧れていたこととがPC産業の成長を後押ししました。最初はおもちゃのようなPCが大きく世界を買えました。

2022年の現在、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、アップル、フェースブックは昔のIBMの以上の強大な力を持つようになりました。個人のデータもそれぞれの企業が膨大な量を収集しています。

Web3はそこから、自分のデータは自分で所有してコントロールできる仕組みを拡げていこうとしています。まだまだおもちゃのようにみえることもあります。
それも含めて、1981年のIBM-PCが発売されたばかりを思い出させるのです。

世の中が大きく変わっていくきっかけとなる現象なのは間違いないと私は確信しています。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA